出版業界のタブー と ブログのアクセス解析

ブログ運営初心者の僕には、WEBはまだまだ不明な事が多い。特にSEO対策アクセス解析などは、色々調べてもまだ理解や手法が確立できていない。同じような方も多いと思います。

SEOについては、色んなWEBマスターの最終結論は役に立つ内容にすること。つまり誰かの問題を解決することだと言うのだけど、やまなびに関しては誰かの問題を解決したりはしないかな。


自分たちの登山アルバム制作が第一義で、もし宜しければ登山の魅力をより多くの方々に拡めたいだけなので日帰り登山した記録をUPして、こんないい場所あったよーと伝えるのが精一杯。詳しいルートやGPSの軌跡はプロのヤマレコさんYAMAPさんがしてくれている。詳細などは2つの超有名なサイトに敵う訳がないので、競合しようとも考えてない。(そもそもGPSの軌跡を表示できる技を習得していない)

一方のアクセス解析については
なかなか一言では言い表し難いので、下記で説明します。

まず話を過去に戻すと、僕は元々出版業界の出身だ。出版社は無茶苦茶労力をかけて、企画・取材・編集・制作・印刷を経て、取次会社(日販・東販・他)を通して本を流通させる。この取次会社は本の配送・売上金の分配・売れ残り本の回収までしてくれるので、相当強い力を持っている。

出版社側がどんなにこれは売れると超力説しても、取次会社が精査して流通部数を決めるのが習わしだ。だって売れた本の販売価格の何%かをマージンとして回収するだけで、他に費用は掛からないのだから、出版社側も文句は言えないのだ。

例えば1000円の本なら、取次会社が売れた部数(実売数)✕300円を取り、販売店が実売数✕200円、残りの実売数✕500円は出版社に入るという様な仕組みだ。配送費・売れ残りの廃棄費など、全部取次会社が負担してくれるのが、日本の雑誌・書籍流通。極端な話、全く売れなければ、取次も販売店も利益ゼロ、それでも出版社には広告費だけは入る。

この実売数の把握には数ヶ月から1年位は掛かる。書店にしてもコンビニにしても、どれだけ長く置いておくかは販売店の判断と権利であり、出版社からの指示はできない。

そのため、この本・この企画がどれだけ反響があったのかは、かなりの時間が経たないとわからない。出版社の販売部が途中経過のデータを示してくれるが、正確なところは1年位しないとわからない。その曖昧なデータを要素として、次の企画を決めるというアナログな手法が出版です。

これに対しWEBサイトは、即時アクセスデータが出てくる。しかし、ワードプレスで言えば各プラグインの精度や仕組み、またはサーバーのアクセス解析など、色々な手段があり、これもなかなかに判断が難しい。

やまなびXサーバーで運営しており、プラグインはSite Kit by Googlejetpackで解析している。
Xサーバーにもアクセス解析があり月間UUで300台Site Kit by GoogleだとTotal Unique Visitorsで過去28日間にて50台jetpackは自分のスマホで数ページアクセスしてもカウント1でしたが、表示数が月間UUで500台うーむむむ?

Xサーバー解析では、初めて数ヶ月でUUが月300名もいるの? いないよね?
Total Unique Visitorsは新規のUUかな? しかし月で50名もいるのか? いや月間のUUが50名?
jetpackは1ヶ月で500名とは? 1日毎におけるUUの集計かな?

色々調べても、明確な説明がないんだよね。知り合いのWEB担当に聞いても、答えが曖昧だし。
つまり、プラグインも星の数ほどあるので、アクセス解析に詳しい方がまだ少ないんだと思います。
但し雑誌の実売数に対してみれば、WEBは即日数字が出るので判断材料としては優秀です。

恐らくは、月間UUは50名程度で、1名あたり月平均10回来てくれているのが正しいのではないかと。でもなー jetpackで1日のアクセスが50とかになる日もあるけど、あれは1日辺りのUU数じゃないのかな?

それにしても、ブログは運営者がアクセス解析を勉強したらいいだけで、そこに嘘を付くかは個人個人の倫理でしかない。嘘付いても、外部からのアクセス解析である程度わかるようですし。


また、これは出版業界のダブーであり、僕には今さらどうでもいいので話すけど、出版社に入職してまず違和感を覚えたのが、公表する発行部数。出版業界では実数の3倍程度が普通なんだそうです。嘘じゃん!

実印刷部数が3万部なら、公表は10万部となります。更に実売数なんて、発行部数が3倍なんだから、もう訳わからん数字になり、印刷部数以上の実売数になったりします。僕はこの件が非常に嫌いで、当時の上司にはかなり噛みついてたなぁ。業界のタブーに噛みついてくる生意気な部下、さぞかし嫌やったろうね。明確な説明も無く、そういうもんやというだけだったと思います。不思議な事に、僕が上司になっても
そんな質問してくる部下は誰もいなかったですけど。

この話はタブーだねぇ・・僕消されたりしないだろうか・・・。

ただ今の時代、こんな嘘は完全にアウトでしょう、相当なコンプライアンス違反。でも、僕が所属していた出版社はモレなくそうでした。社員は当然として、協力関係にある広告代理店も薄々は気付いていたと思いますけど、媒体資料にはデカデカと嘘の発行部数が記載されているのです。

出版業界の衰退は、この嘘がまかり通ってた内部体質と取次に支配させていた流通に対して、WEB業界の明確さ、自由さ、公平性、即応性が圧倒的優位性を持って、全部塗り替えていったという至極当然の結果だと思います。嘘は駄目じゃん。
また「出版は文化だ」とのお言葉を、沈みゆく業界の会合でお偉いさんから聞きましたが、出版は単なる手法であり、文化ではない(私見)。活版印刷機は単に世界三大発明のひとつなだけだよ。

本であれWEBであれ、文化や想いを発信できる手法は今様々にあり、ファッション・カルチャー・小説・自伝・歴史・アートなど、今や何でもどこでも発信できる訳で、紙媒体の優位性はもはや何もなくなってきたのです。


僕も編集長時代に雑誌の優位性、WEBに勝るものは何だろうと凄く考えた。
殆どの機能でWEBに勝てる訳がないので、その中でも絞り出したのが、

・閲覧性
お店や銭湯の待合などで皆で回し読みできるので、閲覧数が上がる。
(・今や皆、そんな待ち時間でもスマホで沢山の情報を見てる)

・保存性
紙媒体なので、相当長いこと保管される為、見る人が多い。
(・WEBも劣化することなくサーバーで維持されており、場所もとらん)

・編集者の手が入っている
一旦印刷したら修正の効かない雑誌なので、情報精度は高い。
(・WEBでも同じ事は人為的にできるし、更に即時修正も可能)

・権威性
有名な雑誌に掲載されれば、嬉しいし権威も上がる。
(まぁそれはそうかもな。今残っているのはこれ位かな。縁遠いけど)
(でも、そんな雑誌僕は一つも買った事ないし、テレビに出た方がよっぽど有名になれるよね)




今回は少し思想的な記載となってしまいましたが、しかしアクセス解析って難しいね。
結局自分で色々調べて試すしかないです。


■2022年8月追記
アクセス解析 その後
 

やまなび運営開始より8ヶ月が経過しましたが、やっとこさアクセス解析が把握できるようになってきました。そのうち分かるみたいなNETでの記載は結構あったのですが、全然信じていませんでした。

要は期間(日数)が必要だったのです。プラグイン「Site Kit」で、過去90日におけるデータを見るとUU343名・過去90日との比較257%。大体350名くらいの方が訪れてくれていて、100%で倍だから約2.5倍の勢いで増えている。

これを過去28日におけるデータにすると、UU112名・過去28日との比較-5%。350名中、定着してくれているのが110名程度で、最近はUUが伸び悩みだしたと。

110名位が毎月の安定した読者の方で、検索やブログランキングから訪れた方を、どう定着させるのかが今後の課題かな。まぁ、当たらずしも遠からずな解析結果だと思います。しかし、特にUUを爆発的に増やしたい訳でもないし、登山という結構ニッチな分野はそもそも爆発はしないだろうしね笑
まぁ人生の記録と自分たちの登山アルバムです。





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