霊感について

こんな話はしても仕方ないんですが、ふと思い出した10代の頃の出来事です。
僕自身も記憶が薄れてきたので、何の役にも立たないとは思いますが、念のため記しておきます。

僕は元々が超現実主義者で、エビデンスがない霊など一切信じてないし、確率的に地球人がいるので宇宙人はいるとは思いますが、霊や占い師等は全く信じていません。まぁそれはいいとして、僕が初めて理解に苦しむ体験をした話から始まります。

中学3年の時、高校受験で僕らの地域ではまず私立高校の受験から試験が始まります。某私立高校の体育館で試験を受けていると、突然右手が強烈に上に引っ張られ、質問もしたくないのに挙手の姿勢になりました。勘弁してくれよ~・・・試験官がきて「なんですか?」と質問されましたが、自分は呆気にとられて「何でもありせん」としか言えず、その後もずっとゴムで引っ張られたような圧力が右手にだけ掛かり、そのなかで試験を受けました。右手を左手で抑えてプルプルしながら答案を書くという、試験中に厄介でしかない緊急事態発生!

試験後、担任にそのことを話したのですが、まぁスルーというか緊張だろうと。そら、そうだよね、僕もそう思いました。一応、その私立は受かりましたが、続く公立にも受かったので入学することはありませんでした。友達にも真剣に話したけど、笑われただけでした。思えばこれが最初かな。

高校を卒業し実家を出て、落ちこぼれの予備校生笑として一人暮らしを始めた初日の夜。下宿先のような文化住宅で寝ていると、妙な圧迫感とプレッシャー(汗)と共に人生初の金縛りに会いました。仰向けになっており、意識はハッキリあるのですが全く身体が動きません。当時、部屋の電灯には紐が吊り下がってて、何故かその紐に虫が当たったような感じでビョーンビョーンと跳ねてました。

金縛りはその後も何回か続き、最初の頃は焦りまくるだけでしたが、そのうち両足のどちらかの指をゆっくり動かせば解けるという事に気付き、解除する事ができるようになりました。電灯の紐まで揺れたのは最初1回だけでしたが、これも友達や彼女にも話ましたが、ただの面白話として流されたと思います。こちとら真剣に悩んどるのよ。

翌年、大阪の大学に進学し1Rマンションに引っ越ししました。ある夏の日、大学の友達であるジョーが遊びに来る予定でしたが、眠くなり仰向けで昼寝をしていたら、また大阪初の金縛りに会いました。久々でしたがこちとら完全に慣れており、足の指から解除しようとしたら、お腹の上に女性が乗っかった感覚がありました。お腹に乗られるのは初ですが、慣れとは怖いものでビビりもせず、声も出せないし動けないけど「どけ!このやろう!」と念じたら、前歯を万力で抜かれるような反撃に会い「ごめんさない、ナンマンダブナンマンダブ」と唱えると緩み、また「どけよ!!」とすると抜かれそうになるを繰り返しました。少し出っ歯になったのは、コイツのせいかもと思っています怒

此奴は、ジョーが来てピンポンを鳴らした際に解けました。汗だくの状態でジョーに話しましたが、スルーされました。この頃からでしょうか、やっと霊はいるのかもと強制的に感じるようになりました。しかし、金縛りも、霊感も迷惑でしかないんですよね・・・。

それからも金縛りなどは定期的に訪れましたが、別に殺されることはないので、まぁ適当に相手する感じで慣れて行きました。そして、大学の他友達グループのプレイボーイ達也と彼の家で二人でタムロってた時です。

このグループの達也と雅と亮一とは主にコンパ友達で、気のいい奴らでもあり普段は女の話ばかりしているのですが、この時何故か霊の話になり、お互い霊感があると分かりました。本当に霊に接した者同士は、話が真実かどうかは背中のセンサーで分かります。

達也の方が霊感が強くて、ボンボンだった彼は広いワンルームに住んいました。同じマンション内にも何人目?かの彼女も住んでいたのですが、相当頻繁に金縛りに会い、しかもマンションオートロックの入口からハイヒールの女性が部屋のドア前まで歩いて来て、最後はドアノブをガチャ!ガチャ!ガチャ!とした時に、金縛りが解けるそうです。怖すぎるわ!!

その都度直ぐにドアの外を確認、同じマンションの彼女にも来たか聞きに行くのですが、そんな事はしていないそうです。しかし、さすが達也だけにハイカラな霊じゃん。僕の話もしましたが、そこまでではない。まぁでも、共感してくれる友が初めてできたのは凄く嬉しかったのですが・・・翌日から僕と霊との遭遇は一切無くなります

後日、達也と話をしたら、あの日以降、霊との遭遇が倍増したそうです。ほんと申し訳ないのですが、より霊感体質の達也へ全て引っ付いていったようで、あの日以降は直接的な霊体験は無くなりました。当時、僕が19歳から20歳になった年齢なのもあるかもしれません。達也は1歳下なので当時19歳。

その後、達也は何が理由かは知らないのですが、大学を中退。地元の大分に帰って、JAで働いているとまでは連絡がありましたが、それ以来連絡は無くなりました。まぁ彼なら元気でやってるとは思います。

僕はあの日以来、一切霊に会うことはなくなり、もともと霊なんていなかったと思うようにもなりました。ただ、テレビなどで霊体験を紹介している番組の話が本当か本当でないかは、未だ背中のセンサーで判断はできたりしますし、本当の場合はチャンネルを変えます。見てもロクな事はないのでね。

僕が霊体験をする事は一切無くなりましたが、これらの事は全て本当の話です。

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