ヒルのいない山 in 関西

久々の登山系の記述となりますが、皆さんも大嫌いなヤマビル! こやつには天敵もおらず、野生生物(鹿など)に取り付くことで、生息地を広げているとの事。人間相手でももちろん容赦なく、足元から上ってきていつの間にか吸血されているという気持ちの悪いやつです。

活動時期としては、梅雨前後から10月末前後。侵入経路としては、色々調べたのですがほぼ足元からで、木や枝から落ちてくる事はないそうです。ヒル下がりのジョニーを靴にふりかけておけば、かなり防げるのですが完全ではないので、気が気じゃないですよね。そこで今回は僕らのこれまでの経験から、この嫌われ者のヤマビルがいない山をご紹介しようと思います。

◯六甲山系
関西の夏山といえば六甲山! 表六甲系も裏六甲系も、これまでヒルに出会った事はなく、安心して沢沿いも攻めれます。六甲山系一帯となる須磨アルプス~西宮の山々まで問題ないと思います。

◯葛城・金剛山系
関西の夏山の双璧をなす金剛山! ここも沢沿いの道や色んなバリルートもありますが、どのルートでもヒルに出会った事はありません。沢登りも盛んな山系なので、夏場でも安心して水遊びが可能です。

◯大阪の山
大阪府内の山は北部のポンポン山や妙見山、南部の紀泉アルプスや岩湧山など、その全てにおいてヒルに出会う事はありませんでした。大阪府下は低山ばかりなので夏場はなかなか辛いですが、コースを練れば面白い山も沢山あります。

◯湖南エリア
金勝アルプスや湖南アルプスには年中登っていますが、これまで一回も遭遇したことがないです。この辺りは登山初心者向けの山も多く、またどこもかなり面白いのでオススメですが、低山なので夏場は暑い!

■ヒルが出た(噛まれた)山
・雪彦山(姫路市)・・・噛まれた、アスファルトにもいた
・皆子山(京都市)・・・地面におりすぎて、休憩さえもできなかった
・比良山系全般(滋賀県)・・・詳しくはわからないけど、ほぼ全山にいる
・鈴鹿山系全般(三重県)・・・藤原岳など北側が多いけど、御在所や鎌ヶ岳でも噛まれた
・大峰山系全般(奈良県)・・・奈良の奥地もほぼ全山にいる
・紀伊山脈全般(和歌山県)・・・ここは未確認ながら奈良の奥地と繋がっているのでいる

【結論】
という感じで、京都の滋賀寄りの山から先、比良山系・伊吹山まで全滅。その南の鈴鹿山系も駄目。奈良の奥地は、あの有名な大台ケ原や大杉谷にもいるのでほぼ全滅。和歌山の奥地も、奈良の深山と繋がっているのでいないわけがない。兵庫も西側の端の雪彦山系にはいたので、その周辺にも出没すると思った方がいい。

ヤマビルは鹿や猪の移動と共に生息域を拡大しているようなので、山が続いている山系では昔より広がっているそうです。現在、関西の夏山で安全なのはほぼ半分程度しかなく、これ以上侵入されない事を祈ります。

摩耶山
金剛山
笹間ヶ岳
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