京都府京都市/2023年11月19日/晴れ
技術:中級 体力:中級(5時間30分)
京都市左京区の山中に、八丁平湿原という所があります。湿原の周囲が八丁(1丁=約109m)あることから名付けられたみたいで、とても美しい場所のようです。しかし・・・夏場はヤマビルの住処で、非常に恐ろしい事になるので到底行けたものではありませんでした。僕らも昔夏場に一度行って、這々の体で撤退した苦い経験があります😢
季節は晩秋、ここまで寒くなれば奴らも活動していないでしょう! という事で、予てから狙っていた八丁平湿原へと出かけます。そして、以前行こうとしてまだ開いてなかった船岡温泉も、今日再訪してみようと思います。ここも由緒正しき京都の登録有形文化財。これはなかなか楽しい1日になりそうです。
ヤマレコNO.4294351 八丁平湿原と周辺の2座を回る15km前後のコースですが、今回はレコの反対周りの時計回りで周回してみます。
駐車場は半分位埋まっていましたが、殆どは武奈ヶ岳に登る方々だと思います。僕らが向かう八丁平湿原へは、レコの反対周りにすると最初になかなかの車道歩きをする事になりますが、最後に歩くより最初の方が気が楽です。気温は到着時で4℃と、最近では一番低く冬の到来を予感させます。
あまり面白みのない林道歩きですが、ここは横に美しい渓谷が流れているのでマシでした。林道の終点まで登ると、そこから右に川を渡り、登山道へと入ります。渡渉箇所もそこそこあり、またルーファイしつつゆっくりと高度を上げます。
登山道に入ると難易度が上がり、やや危険なトラバース道や滑るかもしれない渡渉が何度か訪れます。それとルーファイしないと脇道に入ってしまう所もあり、定期的なGPS確認が必要です。このルートは登山者が少なく、数名程度すれ違ったくらいでした。
中村乗越までは最後の杉林をつづら折れに登る事になります。気温は約10℃と登山には最適なので、しんどくはないのですが面白くはありません。致し方ないので黙々と登っていきました。
そこそこ急坂の杉林を登り切ると一気に雰囲気が変わり、葉っぱの散った自然林となります。天気は快晴で風も強くなく、非常に気持の良い稜線歩きが楽しめました。ここから一旦下って次は最大の目的地である八丁平湿原へと向かいます。
ここに着いてから二人の記憶が蘇り、昔ヤマビルに襲われながらも、ここまで辿り着いた事がありました。ここのベンチ上なら何とかヤマビルを回避できるかと試してみたのですが、足元から襲われて、脱兎のごとく下山したので湿原には一歩も入れませんでした😢
あれから何年経ったのかは覚えてませんが、もう一度来れたのは嬉しい限りです😆 さて念願の湿原散歩をしてみます。
京都市内の山奥にあるとは思えないほど、雄大で美しく静かな湿原でした。僕たち以外には殆ど誰もおらず、鳥のさえずりが聞こえる程度で、ノンビリとしたいい散策となりました。湿原の周りを周回し、その後に本日のお昼休憩場所である峰床山(970m)に向かいます。
峰床山は、意外にも京都府下第2峰(2番目に高い山)です。実は僕らも多分初めての登頂となり、結構景色も良く、広い山頂広場もあるのでいい山でした。時刻は11時を少し回ったところですが、ここ以外には展望は無さそうなので、お昼休憩としました。
今回のコース、ピークの峰床山から更にもう1座・鎌倉山を経由する15km以上あるコース。早めにお昼ご飯にしましたが、まだあと半分もあり、しかも登り返しも多数。ご飯後からの鎌倉山までが結構遠かった。
小ピークを何度も超えるアップダウンのある稜線歩きをして、やっと京都府下第4峰の鎌倉山に到着しました。先程の峰床山から2.5kmあるそうですが、展望は殆どありません。ひと休憩後に、ここから一気に駐車場まで下山します。
鎌倉山から50分で下山し、駐車場着13:35。駐車場には更に車が増えていましたので、時期柄人気の高さが伺えました。その大半は武奈ヶ岳だとは思いますけどね。
さて、ここから50分ほど走って京都市北区紫野にある国の登録有形文化財でもある船岡温泉へ。天然温泉ではなく大衆銭湯で、当時としては雅な装飾や凄くハイカラなお風呂など、時代を感じさせる内容の施設でした。お風呂は内湯:主浴槽(弱いブクブク付)・くすり湯・熱深湯・打たせ湯・アクションバス2・強烈な電気風呂1・6名ほどのサウナ・深い水風呂。露天:鯉が泳ぐ池がある檜の湯のみ。これだけにしてもOPEN当時にしては、凄い大衆浴場だったと思われます。
非常に玄人好みの大衆銭湯だと思いますが、僕ら素人には1時間程度で充分であり、一度訪れていればまぁいいかな😁 お互い感想を伝えながら、心地よく家路につきました。