京都府京都市/2023年1月8日/曇時々晴れ
技術:中級 体力:中級(6時間)
3連休どこに登ろうかと探していたら、京都の北山に御室八十八ヶ所霊場なるものを発見する。世界遺産 仁和寺の裏側に広がる成就山236mには、四国八十八カ所霊場の砂が埋められた八十八ものお堂があり、このお堂をお参りして周る事で四国のお遍路と同じご利益を得られる・・そうです。
しかし、このコースだけでは約3km・90分程度もあれば周りきれそうなので僕らには軽すぎる。これに何かを組み合わせれないかと色々探していたら、ヤマレコNO.5056926を発見。成就山の更なる奥に、白砂山・沢山・吉兆寺山・桃山を周回できる、ややルーファイ技能が必要なバリルートがありそうです。しかもこのレコでは距離13.8kmなのに対し、所要時間7時間25分も掛かっています。僕らの速度が大凡 3km/1時間ですので、もしかして油断ならん行程なのかも。
コース設定としては、レコとは少し違い8の字をひょうたん型に時計回りで周回、仁和寺 ➡ 御山めぐりスタート地点 ➡ 成就山 ➡ 白砂山登山口 ➡ 白砂山 ➡ 沢の池 ➡ 沢山 ➡ 吉兆寺山 ➡ 桃山(お昼休憩) ➡ 白砂山登山口 ➡ 御山めぐり後半 ➡ 仁和寺 というコースにします。お昼を頂くとすれば、沢の池か桃山になりそうですが、桃山の方が京都市街の景色が拡がっていそうだから。御山めぐりはついでなので、八十八のお堂は特に気にしません。ブログの写真がお堂だらけになってもねぇ。
下山後は場所柄的にも、久々となる京都 嵐山温泉 風風の湯に浸かりたいと思っていたのですが、まず駐車場がない・提携コインPも1時間しかサービスがない・周辺のコインPもバカ高い・更に温泉も土日祝は1200円と低コスパは確実・・・残念な気分になりそうなので、今回敢えて冒険はすまい。
去年も来たけどさがの温泉 天山の湯であれば、場所柄もほぼ同じで専用駐車場もあり、何といっても暫定であれ関西スーパー銭湯BEST5にランクインしている高コスパ・ハイクオリティの間違いない天然温泉。
または、これも近所にある昔ながらの銭湯をリニューアルして現代と融合させたような京乃湯。ここは地下水なので天然温泉ではないけれど、昭和レトロ感を残しつつ450円という料金で、ここも捨てがたし。
そして、京都の大衆浴場ではかなり有名所となる五香湯。490円に値上げされたようですが、HPを拝見すると相当多彩な風呂の種類を誇り、またサウナにも力がはいってそうな感じ。ここも天然温泉ではないけどね。
天山の湯・京乃湯・五香湯かは、登山中にでも嫁さんに決めてもらう事にします。いかんいかん、温泉ブログみたいになってきたな。。
仁和寺は初めて行きましたが、相当大きい立派なお寺さんです。ここから御山めぐり(御室八十八ヶ所)に行けるのですが、西門が改装工事中で出れず、中途半端な出口から出てしましったので、いきなりお堂が数箇所飛びました。まぁいいか。
さて、まずは成就山まで登ります。

登山というよりはほのぼのした参道歩きですが、地元のお爺ちゃんお婆ちゃんが多く登られていました。時々視界が開けますが・・んん・・基本的にはお堂が連続する道です。





今回ひょうたん型のようなルートを時計回りに歩きますが、峠を越える道だけ車道歩きになります。ここが一番今回嫌なポイントで道の脇に色んなゴミが捨ててあり・・全く罰当たりな。ここは御室八十八ヶ所霊場と宇多天皇 大内山陵に挟まれた車道ですよ。山中でもそうですが、ゴミ捨てる外道の気持ちが知れません。
再度登山道に突入しましたが、ここから沢の池まではバリエーションルートとなります。しかも途中にかなりの倒木で登山道が消えており、ヤマレコGPSを駆使しながら沢沿いの道なき道を無理やり越えて、本来の登山道に復帰しました。ここはGPSマップないと厳しいと思います。
このルートもマーカーはあったのですが、かなり厳しいバリルートだと思います。メインの登山道に復帰したら、後はかなり快適でした。今日はここさえ抜ければ、あとは全然問題ないんだけど、これがあるので技術は中級かな。
白砂山なのか砂山なのか、わからないのですが、取り敢えず2座目。展望はないので、次の沢山(澤山)へ。この北山連山は名前が2つある山が続きます。新旧の名前なのかもね。

僕らもこの京都北山連山に来るのは初めてでしたが、沢の池周辺はおそらく手入れされており、なんだか美しい。後で調べたら詳しくはわかりませんが、キャンプや釣りもできる秘境のようです。

沢の池、静かで美しくて癒やされました。ここから沢山までは、また荒れた登山道を突破していく事になりますが、ルートはしっかりしているので、ほぼ問題はないです。
ここも展望はなく、次の吉兆寺山に向かうとしますが、ここからは麗らかな陽気のなか穏やかな稜線歩きが続きます。今日は気温は10℃前後ですが、1月とは思えないくらい暖かく穏やかで、快適な山歩きとなりました。
これで4座目、次の桃山が最後にして今日のお昼休憩場所となります。沢山以降は歩きやすい稜線となり、所々で荒れてはいますが視界も開けていて、いい感じです。
桃山山頂手前に目的のお昼ご飯ポイントがあり、そこからピストンで山頂へ。山頂は景色がないので、戻って休憩にします。この時点で12:23なので4時間強になりますが、そんなに歩いた気はしないので、やはり低山ですね。

今日はいつもより少し多めに食べましたが、地上で食べる3倍は旨いですね。ゆっくり休憩してから、あとは一旦住宅街まで下山して、御室八十八ヶ所の後半を体験してフィニッシュします。

下山ポイントは神社となり、まだお正月の集まりをされていました。そこから住宅街を経由して、行きに歩いた車道の峠を戻り、成就山の御室八十八ヶ所後半へ。

最後の八十八箇所目は凄い立派! 誰もいませんが、鐘もつけます。ここからは朝の分岐地点を経由して、仁和寺の周りを通って駐車場に向かうだけです。
駐車場着14時、大体6時間コースでした。かなりマイナーなバリエーションルートでしたが、なかなかに面白かったです。特に沢の池は、桜の開花時期に再度きてみたいと思いました。
さて、下山後は嫁さんと相談した結果、京都の大衆浴場では相当歴史があり有名みたいな五香湯へ。いつもは天然温泉を選んでいますが、今回は新規開拓の興味が勝ちました。今日は家からも比較的近いし、結構ゆっくりできそうです。
さて、ここはなんと都心の下京区にある銭湯で、凄い狭い入り口から入れる7台程度の駐車場もありました。全日490円であり、1階がメインの洗い場と生薬薬湯(かなりいいよ!)・イベント風呂、あと全部熱湯の電気・泡・ラドン・壊れたジェット? 2階が小さめの洗い場、サウナ・水風呂・半露天のバドガシュタインラドン222鉱石の湯・別料金となる岩盤浴の謎部屋。
昭和感のある施設ですが、割りと綺麗で壁タイルなどの作りに趣があります。男湯は8割の客が2階を回遊しており、もぉークラシックサウナが凄い! 入って手前が通常の遠赤サウナで充分熱いですが、扉の奥が超高温になっており、温度計では80℃だけど・・ほんまに? 体感的にいうとずっとロウリュウされているが如く熱いので、入って10分もせず汗が止まらず。水風呂も大きくて、新鮮な冷水ドバドバで超気持ちいい!
半露天のラドンも温くて長湯できるし、外気浴できるスペースもそこそこ多い。ここはスーパー銭湯とは違う良さがある、特にサウナがやばい大衆銭湯でした。