仙ヶ岳・御所平 (鈴鹿さつき温泉)

三重

三重県亀山市/2022年4月30日/晴れのち曇り
技術:中級 体力:中級(6時間)

登山行程の難易度を記載しといた方がより分かり易いので、今回より技術レベルと体力レベルを記載します。また過去の日帰り登山日記にも反映を行いました。基準は僕達夫婦の個人的観点なので客観的ではないかもしれませんが、想定スペックとしては登山歴丸9年・毎週末登山・夫40代後半・妻40代前半・山歩き平均速度1時間3kmです。

GWに入りましたが、どこにも旅行の予定はなく、合間で登山は2回ほど行くつもりです。最初の3連休の中日である今日は雨の合間であり、「鈴鹿・御池岳」「鈴鹿・釈迦ヶ岳」「鈴鹿・仙ヶ岳」のどれにしようかと話し合い、GWで高速が渋滞しても面倒なので、自宅から下道2時間弱で行ける鈴鹿・仙ヶ岳に行く事にしました。鈴鹿7マウンテンでもなく、鈴鹿10座でもない山ですが、非常にいい山です。

ヤマレコNO.4198751。今回はこれをトレースしながら、石水渓バンガロー ➡ 滝谷不動 ➡ 仙の石 ➡ 仙ヶ岳 ➡ 御所平 ➡ 大岩 ➡ 船岩 ➡ 臼杵ヶ岳 ➡ 臼杵山 ➡ 石水渓バンガロー という周回コースで周ります。しかしやはり鈴鹿、なかなかに手強い、いい山行になりました。

まず6時半に自宅を出発、石水渓バンガローにある登山者用駐車場に着いたのが9時前。ここには7台位は停めれそうですが、本日は3台目でした。さて、ここから南尾根ルートを登って行きましょう。

登山者用駐車場
前にワイルドな山容
見所が多数
登山口は杉林・・・
そこそこ気持ちいい道
沢へ下る

登山口から最初の渡渉をするのですがイキナリ問題発生。昨日の大雨で川が増水しており、簡単には渡れない。色々とルートを模索しましたが、安全に渡れる岩場がないので、諦めて素足になり渡ります。

もう4月末にも関わらず、なかなかに水は冷たく、浅い所でも膝下までありました。

ここを渡る
色々検討するが
踏み外すと携帯とか終わるな
この浅瀬を渡るしかない
奥は美しいが淵だな
致し方なし

いきなり足元の装備を脱がされる羽目になりましたが、そこそこ盛り上がったので良し! ここから整備された右側は岩の崖、左側は谷と石垣の歩きやすい登山等を緩やかに登っていきます。誰がいつの時代にここまで整備したのか想像だに出来ませんが、ありがとうございます。

林道というのかな?
基本、岩山ですね
石垣は誰が?
気持ちいいね!
横には水量の多い沢
この辺りで最後かな

林道が終わると、そろそろ本格的な登山道に入っていきます。これも沢沿いを登るのですが、角度が急になり本番開始といったところですか。この辺でヤマレコGPSがバグり、電波0で使えなくなったので、多少の不安感がありましたが勘と経験値で登っていき、南尾根までの最後は激坂になります。ここはキツい・・・。

こんなんは余裕
登山らしくなってきた
沢をいくつか超える
結構厳しい登山道
小滝?を跨ぐ
イキナリ現れる
滝を巻いて登る
この辺からキツい
落石注意!
まだまだ続く・・・
ここを登ってきた
もう少し

やっとこさ滝谷不動明王分岐へ到着。この登りは初心者向きではないし、これから仙の石までも中級者向けの楽しい岩場となります。まず滝谷不動明王様まで少しだけピストン。

やっと安全な分岐へ
この祠へ
鎮座されていました
不動明王様
鎖場があり上に登れる
この岩自体が御神体なのかも
お地蔵様方
展望が拡がる
そんなに広くはないです

ここから南尾根コースを登っていきますが、ロープ場・岩場ありの結構激しいコースで、岩場好きならかなり楽しめます。所々で景観が広がっており、奇岩や変わった崖なども見られ、いい感じの岩場登山道が続きます。

南尾根の登りはテクニカルでもありますし、時々拡がる景色は絶景です! ここ楽しいなぁ!

南尾根の到着点が、仙の石でしょうか。ここも景色が良く休憩に良い場所ですが、今回はまだまだ行程が長いので、さっさと仙ヶ岳へ向かいます。

おおお 仙の石
まあまあだね
ここから下る

仙の石周辺も景観は抜群で、ソロの女性が休憩されていたので、早々に過ぎ去り、仙ヶ岳にいきます。仙ヶ岳にも4名のパーティがいらっしゃりましたが、挨拶だけして先を急ぐのでとっとと先に進みます。多分滞在約10秒・・・

仙鶏尾根コースに入った
山頂直下
仙ヶ岳 961m
即次へ
これから、あの山を周回する
多分、キツいな・・・

仙ヶ岳頂上を秒で過ぎ去り、次の御所平を目指しますが、ここが今回の登山で一番景観が良かった尾根道・登山道でした。三重の津方面には海と市街地が一望でき、北側方面には鈴鹿山系、南側には関富士や錫杖ヶ岳などと、視界360℃非常に見渡しが良く凄くいい!

しかも馬酔木(あせび)の群生地になっており、もう花は無くなっていましたが、満開のシーズンであれば、素晴らしさはひと際だったと思います。

山頂より一旦下る
気持ちのいい尾根道
開けてきました
馬酔木群生地
視界も拡がり
360℃
仙ヶ岳 あそこを歩いてきた
幻想的
この尾根最高

御所平まで非常にテンションの上がる美しい尾根道が続き、馬酔木以外にも足元にバイケイソウ? オオバギボウシ?も群生していました。これも花が咲くのでしょうか。

バイケイソウなら有毒
御所平最高地点 850m
群生しすぎやろ
馬酔木群生地が続く
鈴鹿の名峰 御在所岳と鎌ヶ岳
尾根道終点

尾根道終点時12:30、登山開始より3時間30分。今日はまだまだ先が長いので、もう少しだけ先に進んでからお昼にします。ここからは一旦下り、小さなアップダウンを繰り返しになります。

下り開始
岩々しい
大岩 756m
船岩 760m
今日は船岩の上でご飯にしよう
景色・タンパク質 さいこー

船岩で昼休憩したのが13時15分くらいですかね? 登山開始より4時間15分・・・結構疲れたが、今回まだ先は長い! ホンマにこのコース15kmなんだろうか・・・。

昼食でカロリーを補給し、少し休んでから、次は臼杵ヶ岳臼杵山を目指して、これまたアップダウンを繰り返しながら下山していきます。食後の登り返しはキツい!

さあ、下山開始
登り返しがキツい!
臼杵ヶ岳 697m
展望良ぉーし!
曇ってきたな
また下るよ
臼杵山 630m
あとは下るのみ!

後はサクッと下って終わりかと思いきや、かなりの激下りとなり、厳しい角度と落ち葉と木の根で滑る足元、そして下りきっての車道歩きと最後まで鍛えられる山行でした。

うす岩
きね岩
あそこから来た
下りも景色よし!
こんな感じの激下り
岩盤を流れる沢
下山
清流
最後は車道歩き

車に戻ったのがちょうど15時。昼休憩入れて6時間行程でしたが、膝は痛いし脹脛は鍛えられてるし。嫁さんのGPSでは18kmだったようです。なかなかハードでした。

さて、本日の温泉ですが、地元の鈴鹿さつき温泉に行きます。全日550円の地元民に愛されている農協が運営する温泉。JAF会員なら500円と太っ腹。

大きめの内湯、小さい水風呂、5名位の庭園露天風呂、何故か脱衣場にある3名用高温サウナだけ! とシンプルですが、源泉が52.4度と高温で、ヌルヌル感のある源泉かけ流しっぱなしの循環ろ過装置なし! 少し茶色く、匂いもある濃い源泉がずーと流れっぱなしです。よい!! 550円でこのヌルヌル温泉感は素晴らしいと思います。

鈴鹿さつき温泉