藤原岳・天狗岩 (阿下喜温泉 あじさいの里)

三重

三重県いなべ市/2023年4月9日/晴れ
技術:初級 体力:中級(5時間30分)

ここ最近、近場の低山ばかりで遊んでいましたが、そろそろ1000m級の鈴鹿山系も攻めてみるかと。中でもあまり候補に上がらない藤原岳は、鈴鹿セブンマウンテンの一角を成しますが、他に比べるとそこまで特徴がないので、僕らも過去1回しか登った事はなく、しかも詳細をあまり覚えてない。

ややマイナーではありますが、今の時期ギリギリ福寿草が花咲いているかもしれず、残雪もさすがにもうないだろうとの事で裏道で上り表道で下る、ヤマレコNO.4154482の周回コースを選択してみます。

下山後は、いなべ市内にある六石温泉 あじさいの湯へ行こうと思っていたのですが、内湯1・外湯1のみでサウナがない! と嫁さんが言うので、またもやご近所にある阿下喜温泉 あじさいの里へ寄る事にしました。名前が似ていますが、こちらは一応サウナも水風呂もあるし、料金も安いので僕としてはどちらでもいいね。

これが可哀想・・
かなり広い観光駐車場
あれに登ります
駐車場にも色んな花が
春だわ
さて行こう!

藤原岳って鈴鹿セブンマウンテンなんですけど、いなべ市側から大規模に掘削されており、何れは山全体が無くなるかもしれないと危惧されています。これが胸痛くて、あまり来ない理由のひとつかな。美しいセブンマウンテンを誰が削っていいと許可したんだろうね?

8時半の時点で観光駐車場(300円)には余裕がありましたが、帰り際には満車。でも裏道登山口にも民間駐車場(300円)があるので、そこまで困る事はないと思います。

裏道登山口まで少し下道を歩く
ここが民間パーキング
鳴谷神社が登山口
立派な巨木が沢山
鹿よけのフェンス
さぁ、最初は階段だ

鳴谷神社から登り始め、聖宝寺までは参道的な階段から始まります。その間には川魚の釣り堀があったり、お手洗いがあったりと、ここまでは自然公園の散策みたいな感じで楽しい。

紅葉の新緑が美しい
これ釣り堀だね
めっちゃいる
この辺は散策エリア
ここから登山道開始
おお・・森に入るか?
でかい砂防ダムがある
これを越える
この谷筋を登っていきます

藤原岳は裏道で言えば6号目まで、表道で言えば8号目までは、スギ林や自然林の変化が乏しいつづら折れの登山道を黙々と登る事になります。それに比べて山頂周辺は鈴鹿山系らしい素晴らしい景観が広がっており、見所も多いのでかなりギャップがあります。また裏道はあまり人気がないので、今日も僕ら以外では3名にしか会わなかったです。

ここから本格登山開始
こんな登山道が続く
登山道にも花が多い
谷は白い岩で形成されてる
裏も表も標識多し
ロープとかも丁寧にある
下は岩山なんだろうね
ここは良かったな
谷を登る

裏道は黙々と谷筋を登る感じで、正直あまり変化はありません。嫁さんは有酸素運動とかいいながら、黙って登っていきます。これが僕らのなかでは鈴鹿でマイナーな所以なんです。

五号目を越えると
杉林を抜けて
気持ちの良い斜面に出る
綺麗だね
この辺からは楽しくなる
いい森だ
傾斜も緩やかで鈴鹿らしい雰囲気になってきた
右のが藤原岳山頂方面
この苔と木々が鈴鹿ぽい
美しい森
雪が残ってる!

六号目あたりから急に気温が下がり大体3℃前後、また風も強くなってきました。どうやら昨日雪が降ったようで、少し残雪もありました。この時期でこんなに寒いとはね、服の装備はしていたので、二人共1枚重ねます。でも、ここからは周りの景観が抜群に良くなり、足取りも軽く進んで行けました。

杉林もまだあるけど
八合目に着いた
表道と合流 ここからはピストン
さて、山頂へ
表道と合流して一気に人が増えた
景色も広がる

八号目から先はメインの表道登山道と合流するので、凄い登山者が増えました。また、昨日雪が降ったので、雪解け水で足場がグチャグチャになっており、歩き難いし滑る!笑 でも、周りの自然は一気に鈴鹿らしくなり、所々で景観も広がっているので、テンションも上がりだします。やっぱ鈴鹿は一味違うわ。

今日はピーカンの快晴!
この小さい花も綺麗
この花も多かった
泥で滑る橋
地面は殆どこんなん
景色はいいなぁ
あそこが掘削現場
バイケイソウかな? 群生してる
いたいた! 福寿草!!

この登山道からも掘削現場が見えるんだけど、素敵な大自然に似つかわしくない削られた山とユンボが見えます。なぜこの美しい藤原岳を削るのか意味わからんけど・・山頂へ向かいましょう。

お! 藤原山荘に着いた
ここも凄い人出
お手洗いと休憩小屋があります

藤原山荘着が10:42なので約2時間程度ですね。標高差1100mにしては結構早く着いたかな。今日は予想以上に人出が多く、藤原岳山頂方面も合わせると100名以上がワイワイしてました。流石セブンマウンテンの一角、意外に人気があります。僕らはまず藤原岳山頂へ向かいます。

あれが山頂
イブネ感あり
道は泥濘んでるけど楽しい!
沢山の登山者が見える
大パーティが来る
快晴だと美しさが倍増
取り敢えず絶景!
もー雄大!
あそこが天狗岩
山頂だ
藤原岳 1140m

久々の鈴鹿1000m級。山頂付近の美しさ、雄大さはやはり堪らんね。ここから一旦は山荘まで戻って、反対方向にある天狗岩に向かいます。山頂・山荘・天狗岩はどこもかなりの登山者で賑わっていました。時期もあるのか大人気!

山荘まで戻る
下りの方が滑る
しかし絶景ばっかり

藤原山荘まで戻りましたが、ここから天狗岩までも美しいカルスト地形が広がっており、かなり幻想的なルートとなります。

カルスト地形
霞む御池岳と伊吹山
あの山頂から来た
森の雰囲気が独特
天狗岩だ

山荘から藤原岳山頂と、こちらの天狗岩までの登山道の雰囲気が全然違い、どちらもかなり楽しめました。この天狗岩が藤原岳の最高点のようで時刻は11:40、今日はここで周りの景色を堪能しながらお昼休憩にします。

天狗岩 1171m
ここに陣取る
今日はお汁が2つ!
新登場
いつものやつ
準レギュラー
横こんなんだけどね
久々に絶景のランチ
尖ってるのが藤原岳

快晴、1171m、絶景、微風、温かいスープ2つと、今日のご飯は最高でしたね。12:00には下山を開始して八号目までは同じ道を戻り、そこからは表道を下ります。

山荘に戻った
この中で休憩できます
下りも意外に景色が凄い
九号目
朝より乾いてた
八号目

ここからの表道は杉林や自然林の歩きやすいつづら折れの登山道が続き、変化もあまりなく・・・僕らには裏道より更にキツかった笑 まぁ下りやすいですけどね。

表道 下山開始
最後は神武神社に出た
藤原岳登山口休憩所
あそこから下ってきた

下山地点にある藤原岳登山口休憩所では、ドロドロになった登山靴が洗えたり、お手洗いもあるので、大変助かります。スティックと靴の泥を丁寧に落として、駐車場に着いたのが14時過ぎとなりました。

予定通り下山できたので、車で10分も走れば着くあじさいの里へ。地元に愛されているシンプルで安い天然温泉って感じ。熱めの内湯・温めの内湯・5名程度のサウナ、キンキンに冷たい水風呂、そして露天の岩風呂のみ。

90分で入りましたが、サウナが混んでたら厳しいと思うけどギリギリ満員で回っていたので、2セットは入れ、15℃程度の水風呂が相当気持ちよくて、露天にある外気浴もなかなかいい感じでした。これでこのお値段なら、登山後になかなか良いと思います。

地元の温泉って感じ
蕎麦は毎週金曜・土曜のみ販売
一番奥に古本屋がある

阿下喜温泉 あじさいの里