2022年〆登山 御在所岳 (ホテル 湯の本)

三重

三重県三重郡菰野町/2022年12月30日/曇り
技術:中級 体力:初級(4時間30分)

2022年ももう僅かで過ぎ去ってしまいますが、今年の〆登山はやはり御在所岳にします。この御在所岳は、僕ら夫婦に登山や山の楽しさ・美しさ・雄大さ・厳しさなど、初登山からこれまで色々と教えてくれた特別な山です。また登山を趣味として以来、登らない年はない定番の山でもあり、確か去年の〆登山もここでした。加えてこの寒い時期には、山頂の展望レストラン ナチュールで食べる温かい御在所定食が極上の旨さを発揮するので、ふと無性に食べたくなります。これが最大の目的・・笑

また今回も普通に登るのではやや物足りないので鎌ヶ岳を経由するコースで周回しようと考えていましたが、前日のレコを調べると結構な積雪のようで無理は禁物かも。これは現地に着いて決定します。

下山後は、この辺りの日帰り温泉は行き尽くしたと思っていましたが、旅館 寿亭でも日帰り入浴があるそうです。ここ、まだ行ってない!! しかも800円と安い。という事で、今日は寿亭に伺う事にしましょう。

9時前に到着 小雪舞う
ここでもこの積雪
これはロングは無理だ

9時前には中道駐車場につきましたが、登山車は少なく・小雪が降っており・気温は0℃前後・スカイラインにも相当の積雪がありました。これは山頂付近の積雪が予想できないので、鎌ヶ岳からの周回コースは諦め、裏道から登り中道で下るコースで行く事にしました。

裏道や中道は積雪とはいえ、僕らには勝手知ったる庭みたいなものですのでレコは不要でしたが、参考になるのはヤマレコ NO.5033113の逆回りとなります。(山頂には今回行っていませんけど)

いつもは満車だけど
凍ってる
これは作業車の轍
ロープウェイは稼働してる
塗り直されたガードフェンス?
このトンネルを抜けると
裏道登山口入り口
ここから裏道
クリスマス寒波の残雪かな?

裏道から登り出すと、結構な積雪がありました。大阪では積雪はないので、楽しい本格雪山登山にいきなりなりそうです。予報に反して天気はイマイチですが、小雪も止んだのでじっくり登山を開始します。

完全に積雪
おお、巨人の門
ゴジラ岩も埋まってる
いつ見ても立派
ここでアイゼン装着
愛用の軽アイゼン

予想よりも積雪があるので、ここでもう今季初のアイゼンを装着します。いわゆる10本爪アイゼンも持っていますが、僕らは大体どこでもこの愛用軽アイゼンで突破しています。しかし、今日に関しては5合目以降雪質がパウダーとなり、6本爪での軽アイゼンではかなり辛かった。なので、温泉後のmont-bellショップで、8本爪の軽アイゼンを購入しました笑 次回の雪山登山ではデビューする事になるでしょう!

登山後、購入! 6本から8本へ
アイゼンないと無理や
さて行くぞ!
知らない新しい橋
立派だ
七の渡しと言うらしい
沢の左右を登る
次、四の渡し(五と六は?)
これは多少不安定
積雪の登山道は地味よ
藤内小屋の橋
着いた
ここも結構な積雪
藤内小屋
新設のトイレ(100円)

裏道序盤に訪れる藤内小屋。夏場などは冷えたビールなどを売っていて、結構盛況な場所なんですが今日はほぼ人はいません。ここから谷沿いを登っていきますが、静かでいい感じでした。

いい積雪
兎の耳
いい景色だね
凍っているけど
難易度は低い
段々と雪質が変わる
ゆきのこだ
これはなんじゃ?
雪が美しくなる
ここがヴィアフェラータ分岐
あの辺りを登るらしい
今日はさすがに誰もいないみたい

ヴィアフェラータ(リンク先は適当に見つけたので、悪しからず)
今日は誰もアタックしていませんでしたが、僕らも興味は尽きません。でも、お金掛けてまでする気はないです。先に行きましょう。

凄い連続ツララ
凍った鎖場も
段々と景色が
雪がパウダーに
完全に雪山
景色は良くなる
アイゼンが掛からん
パウダースノー
ほんと美しい

5合目を越えた位から、雪質がパウダースノーに変わりサラサラになっていきました。このため、アイゼンが全然グリップせず、むちゃ滑ります。それと共に積雪量も多くなってきたので、登りにくい。雪山登山は技術・体力共に通常より一段上がりますが、今回も本当にそうで結構しんどかったです。

もこもこよ
山頂稜線が見えた
晴れてきた
登ってきた道
すげぇ雪
美しい

稜線まで登ると国見峠に着きました。ここから国見岳にも行けますが、全く足跡ないので止めておきます。まずは第一目的の御在所定食を食べるために、ナチュールに向かいましょう!

国見峠
ここでマイナス5℃
若干の樹氷
雪の国だね
が射すと美しさが増す
まぁまぁかな
裏道下山口に着いた

山頂公園に着いたら、ご家族連れとか外国の方とかで沢山の人で混んでました。殆どの方はロープウェイで上がられたようですが、さすが人気のある山ですね。気温マイナス5℃のなかを突破して来たので、一旦休憩がてら、ナチュールで御在所定食を食べて温まる事にします。

広場に着いた
完全に雲の中だな・・
ここから施設に入れる
御在所山頂方面(今日は行かない)
ナチュール入口
ここはマイナス2℃位

ナチュールは流石に多くの人賑わっていましたが、レストラン内で運良く窓際の席を確保できて、いつも通り2人で1つ御在所定食を注文します。非常にボリューミーな伊勢カレーうどんを中心とした定食ですが、今日は非常に旨すぎて、難なく完食しました。相変わらず・・旨かった!! ほんと来て良かった!

言葉は不要な僕ら夫婦の大好きなヤマメシ。しかし・・やや唐揚げが小さくなったような?

相変わらず凄く旨かった。加えてここはレストランなので普通なのかもしれませんが、無料でお水・氷・暑いお茶・ゴミ箱・お手洗いもあり、登山者には天国です。身体も充分温まったし着替えも済ませてから、定番の中道より下山します。

樹氷のトンネル
富士見岩
伊勢湾方面
下山開始
中道はポイント多し
第一の鎖場

僕達の人生初本格登山の際、この中道をスニーカー登りましたが、ここは名勝やチョットした難所が数多くあるルートで非常に楽しいんですよね。今日は積雪時なので、難易度は若干中級になるとは思いますが、登りでも下りでも飽きさせないいいルートです。

ここもパウダースノー
滑りながら下る
ロープも凍っている笑
雲が多いけど、空気は澄んでる
これから向かう岩壁
モフモフよ
ちょっとした難関突入
ガチガチに凍ってる
ここはアイゼンがガッチリ噛む
ヒョイっと渡る
岩峰
ここはかなり滑る
ハシゴ埋まる

次々に色んなアトラクションが現れる、相変わらず面白い登山道です。

マウントレーニアのマークぽい
かもしか広場
7合目
天然のフック
アイゼンが引っかかる階段
大キレット

中道といえば、この大キレットが有名。見た目はかなり迫力がありますが、難易度は初級という笑 盛り上がりポイントです。展望もいいし、良いポイントです。

ここが6合目なので、駐車場まで約半分下りました。さて、次に向かいます。

ここも気持ちいい所
見えてきた
これも有名な地蔵岩
パンフレットとかで良く見かける
ここから見るとイマイチ
次のポイント
5合目 展望所
東洋一の鉄塔
行けなかった鎌ヶ岳
伊勢湾方面
次のポイント オバレ岩
僕には手袋に見える
早くも4合目
この先に
ロープウェイ展望所
交差する

中道駐車場に13:30着。時間的には4時間半なのでかなり軽いはずなのですが、雪道だったので少し膝にキテます。早速近くの温泉に入って、癒やされましょう!

さて、予定通り中道駐車場から少しだけ下ったとこにある旅館 寿亭さんへ・・・しかし、年末で日帰り入浴されていませんでした!! そこでホテル・ド・マロニエさんへ・・・しかし、ここもしてないよ!! 年末年始は日帰りしてないんかーい! 

どうしようか相当困ったのですが、試しに電話してみるとホテル 湯の本さんは今日もしているとの事で、久々に訪れさせていただきました。ほんと良かったー。

湯の本さんは2階に内湯と洗い場、5階に露天風呂とお風呂の階層が分かれている一風変わった作りになっているので、まずは2階の内湯と洗い場へ。10名程度の内湯1つと洗い場がありますが、ここからは御在所岳とロープウェイの全景が見れます。今日はほぼ貸し切りだったので、ゆーくりと入れて、先程まで登っていた御在所を眺めながら寛げました。シャンプー・コンディショナー・フェイスソープ・シェービングクリーム・ボディソープがあるのもいいね。

その後、一旦服をきて、5階の離れにある露天風呂へ。移動はやや面倒なのですが、これも味があります。露天は6名程度入れ、伊勢湾方面が一望できます。居合わせたおっちゃんによれば、名古屋のセントレア空港まで見えるとの事ですが、行った事ないのでどれかわかりません。でも、まぁ展望はいいと思います・・というもの僕らは今回の登山で同じ景色をより上から見ているので、ほぼ同じでした笑

内湯からはこれが一望できる
この時期ありがたやー
スタッフさんもホスピタリティ
5階の離れにある露天風呂
男女風呂は恐らく固定
歩いていけるとこにmont-bell

湯の山温泉 ホテル 湯の本


やまなびを公開した2022年は僕らにとって特別な年となりました。この1年で沢山の読者の方々にご訪問頂けたことは大変嬉しく、感謝を申し上げます。来年度からも多くの登山に行き、その楽しさや美しさ、時に厳しさなどをリアルにお届けしていきたいと思います。

また、多くの登山者の皆様へ 安全で楽しい登山をお祈り申し上げます。
皆様、良いお年を。

2022年12月31日 やまなび