御在所岳 本谷ルート (片岡温泉)

三重

三重県三重郡菰野町/2022年9月10日/曇りのち晴れ
技術:上級 体力:中級(6時間)

今日は王道である御在所岳。なかでも上級者向けと言われる本谷ルートで登り、中級者向けの一の谷新道で下るコースを選択します。ここもヴィアフェラータ(鉄の道・ハーネスとカラビナとメット必須)以外は全部複数回登っていますが、この本谷ルートは楽しいです。御在所岳は鈴鹿スカイライン方面からだけでも様々なルートが存在し、主要なところでは下記となります。

中登山道・裏登山道・峠登山道 =初心者向き
一の谷新道・表登山道 =中級者向き
本谷ルート・ヴィアフェラータ =上級者向き


ヤマレコNO.1526479 これは2018年の記録であり少し古いですが、このルートを周回したいと思います。しかしアゼリアは懐かしいな・・詳細はもう覚えてないけど、昔はここでお昼食べてたんだよね。

中道駐車場に着いたのが9時30分、さて登山開始です。久々の御在所カレーうどんも今から楽しみで仕方ない。

満車だけど、1台出てくれた
9:30過ぎ 登山開始
中登山道入口は通過
今回の登り・下り起点はここ
一の谷 山の店さん
本谷ルートはこの裏
本谷の記載はないね
警告が沢山ある
無事を祈りました

「落石の危険あり」「事故多発」「一般登山道ではない」「上級者以上」といった警告板が多くありますが、そこまでではないような・・・。技術レベルとしては六甲山の西山谷ルートと同程度だと思います。ただ、マーカーが整備されていないのでルーファイ技能と、そこそこの体幹が必要なポイント多数有、落石をさせない注意は必要です。

まず河原へ降りる
この沢を登っていく
水はいい感じに冷たい
小瀧多し
ナメ滝
水がブルー

最初は美しい沢をひたすら登る沢登りですが、コケない限り濡れることはなく、涼しいし水が綺麗、いいルートです。汗はジワジワ吹き出ますが、水場なのでクールダウンできるし、沢の流れで風もあります。ここ気持ちいいね。

色んな小滝を越えながら沢沿いを適当に進んでいくと、荘厳な不動滝が現れました。デカい! 普段は滝下の空洞まで入れるそうですが、今日は水量が多いので、入ると確実にスブ濡れになります。この滝、水量があるからだと思いますが個人的にはとても迫力があり、かなりのお気に入りです。

これは登れない
滝から振り返る

不動滝を左側から巻いて、更にこの沢沿いをどんどん登っていきます。沢に沿って巻き道があったり、そのまま滝横をクライミングしたりしますが、あまりマーカー等はないので、僕が先行して行ってみて無理なら別の道を探すを繰り返します。結構、時間を消費しましたが、その先に休憩できる大きな岩が現れました。ひと休憩と汗だくなので着替えをします。

時々、視界が開ける
どうなっとるんだ?
ここは沢脇を登る
こいつ道を譲らず
でかい休憩岩
登る
そこそこ滑る
ひと休みひと休み
いい休憩ポイント

昔、大雪の時にこのルートで登り、この大岩をクリアするのに相当苦労した記憶が蘇りました。あれは安全を担保できてなかったし、完全に経験値不足だったと反省しています。さて、ここから更に傾斜がキツくなり、水量の少なくなった岩ばかりの沢を詰めていきます。

ここを登る

沢を詰めて行くと、本日一番の分かりにくい分岐に到達します。正面に向かい2つの沢があり、一番左側にルートがあります。岩壁に打ち付けられた小さい鎖が目印です。また、ここは取り付きで身体を持ち上げないとならないので、少し難関かも。

あの鎖が目印
何とか登る
これを掴む
落ちると無事ではない
油断厳禁
クリア
滝ばっか
こんなとこばっか
これも美しい

このルート、ずーと沢沿いを登るので、滝あり・岩場あり・鎖場あり・ロープ場あり・ヤブ場ありを繰り返します。徐々に水量が減ってきたので、頂上に近づいているのは実感できますが、意外に行程が長い。

そうこうしていると、最後の見所であるジョーズ岩に辿り着きます。ここも鎖とロープがありますが、そこそこ体幹と注意を必要とするポイントでした。頂上稜線も近くなり、上にはロープウェイが走っています。何人かの方から手を振られ、嬉しくて二人で振返しました。

しかし今回の登山、登りも下りも誰一人会わず。山頂には登山者も多くいたので、このコース不人気なのか? (後日よく調べたら、本谷ルートについては、危険度が高いので基本入山禁止ルートのようです。しかし、こんな名ルートを登れないのは残念過ぎるので、それでも登っている方は自己責任という事みたいです。)

エイみたいだが
尾ビレかな
滑るのよ
しかし、赤岳に比べると
余裕!
上にロープウェイ

午前中、嫁さんが貧血気味(二日酔いだと疑っています)で動きが鈍かったのですが、ここ辺りから通常の高機動力に復帰。この程度は余裕で登っていくので、撮影する方が大変じゃ! ここから先は、涸れ沢の岩場をガンガン登るだけなので、特に難しいポイントはないです。

あとはこんなん
完全~
復活!
ギャンギャンに行く
東洋一の鉄塔
グリグリ登る
蜘蛛の巣で止まる
天気もまあまあ
最後の長いロープ場

最後の長いロープ場を登りきり、山頂稜線に出て大黒岩へ行きます。ここも良い撮影スポットです。

完全復活しとるがな・・・
尖ってるのが鎌ヶ岳

さて、もう何度も行った山頂へ、一応向かいます。山頂広場には涼を求めて観光客の方々が多く、登山者もそこそこいらっしゃいました。シャボンのレンタルをしていたので、大小のシャボン玉が宙を舞っており、いい雰囲気で平和な感じでした。

これが大黒岩
秋近し
広場に到着
シャボンディ
鎌ね
山頂へ
御在所岳 1212m
県境を跨ぐ嫁さん
ナチュールへ向かう

山頂到着時13:00。登りで3時間30分掛かりました。さて、今回第二の目的である御在所定食へ向かいましょう! 御在所岳と言えば、御在所カレーうどんであり、そのための御在所定食です。夫婦で1つが限界なのですが、毎回これも楽しみの一つです。

意外に高く、26℃だった
御在所定食 1700円 安くはない
端ゲット
伊勢カレーうどんの美味さも凄いが、揚げたて唐揚げの美味さも堪らんのです。カレー唐揚げご飯も最高ー!よ。

ご馳走様でした。お腹パンパン・・。最後の着替えも済ませて、後は最短ルートである一の谷新道で下ります。中級者以上向けらしいですが、ゴツゴツした岩場・木の根・ロープ場が急坂で長々と続く、あまり見所のない登山道です。逆に登りは黙々と登るだけなので嫌だなぁ。

ここにきて晴れた
下山口
さて、行くか
鷲見岩
見晴し台
ロープ場多し
勝手に命名 きのこ岩
木の根階段多し
朝の分岐地点
山の家に戻ってきた

下山時15時30分、お昼休憩含めて6時間コース。結構疲れたのと、駐車場でやっと気が付いたのですが嫁さんも僕も、ヤマビルに3箇所ずつ噛まれており足首から血が・・・。ヒルは既にいなかったので、恐らく本谷ルートだと思います。御在所は少ないと聞いているのですが、本谷はこの時期まだおるな・・・。

急いでアクアイグニス内にある、片岡温泉に向かいます。アクアイグニスは宿泊もできるゴージャス&オシャレな複合施設で、広大な敷地内には色んなお店があり、休日は凄い人出です。でも、僕らは一目散に温泉へ直行! 取り敢えず汗を流して、疲れた身体を癒やします。

片岡温泉は相当レアである加水・加温・循環一切無しの100%源泉かけ流しであり、広大な露天エリアを誇りますが、お風呂自体は広くないし、サウナもないです。贅沢な竹林露天エリアを味わいながら、ゆったりと源泉を楽しむ感じ。悪くはないのですが、好みは分かれるかな・・・もっとお風呂の数増やしたらいいのに。サウナと水風呂がないと長時間は無理なので、さっと1時間程度楽しんで、帰路に付きました。

片岡温泉