三重県亀山市が制定した亀山7座という山々があります。
野登山、仙ヶ岳、臼杵ヶ岳、四方草山、三子山、高畑山、錫杖ヶ岳の7座。
【亀山市の紹介文より】
亀山市出身の世界的アルピニストである故尾崎隆氏は、世界の8,000メートル級の14座のうち7座の登頂に成功しました。その輝かしい登山人生の出発点が鈴鹿山脈、特に石水渓の山々の登山であったことから、その偉業をいただいて、故人の故郷である亀山市域の標高約700メートル前後の山を7座として選定したものです。
との事で僕らも全山制覇しましたので、実際に登ってみたリアルな感想と登山日記へのリンク(山名のとこ)を設けておきます。しかし周辺には有名な鈴鹿セブンマウンテンや鈴鹿10座などもあり、ややマイナー感は否めませんけどね(すみませんm(__)m)
■野登山(ののぼりやま) 851m
整備された山頂周辺を持つ、やや人工感のある山。山頂自体に展望はないが、周辺には大きい電波塔、野登寺、鉄塔跡地の東峰、鄙びた感の漂う国見広場などがある。僕らは仙ヶ岳からの周回で到達したので、やはり仙ヶ岳のブラザー的な感は否めないが、単体で登る場合は棚田やミツマタなどが楽しめる周回コースを選択できる。
■仙ヶ岳(せんがたけ) 961m
やまなび的には勝手に亀山7座の主峰。変化に富んだ楽しい岩場が多く、また登山道からの景観も良いので亀山7座の中でも群を抜く面白さを誇る。三重県のHPでは難易度:超上級となっているが、やまなびとしては中級だったので、だいたい鈴鹿セブンマウンテンクラスだと思われます。亀山7座の野登山や臼杵ヶ岳との周回も可能なので、コースバリエが豊富なのも嬉しいところ。
■臼杵ヶ岳(うすきねがたけ) 697m
正直、仙ヶ岳周回の一環として通過したので、そこまでのインパクトはなく開けた山頂のある景色が良い山だった。周辺には幻想的な景観の御所平や見所的な大岩・船岩・うす岩・きね岩などがあり、なかなか楽しめるが、やはり仙ヶ岳のブラザー的な山だと思う。
■四方草山(しおそやま) 667m
亀山7座のなかでは、仙ヶ岳に次ぐアスレチック感がある山。登山道には切り立ったスリリングな痩せ尾根や、細いザレ場もありそこそこ楽しめます。山頂も最高峰の北峰はほぼ展望はありませんが、南峰は伊勢湾方面を一望でき、休憩に最適な小さな広場になっています。
■三子山(みつごやま) 568m
遠くからみると「山」のような形になっている三子山。鈴鹿峠からの登山道は、途中の鉄塔まではとても整備さえており参道のような道が続く。鉄塔以降は杉林と自然林との境界線を、登っては下り登っては下りを繰り返す。3つの峰があるが、どこもほぼ展望はなく、平たく言えば面白くはない。先にある四方草山までのウォーミングアップ的な感じですかね。
■高畑山(たかはたやま) 773m
鈴鹿峠から登ると1時間強で着ける軽めの山。登山道は稜線に上がるまでは杉林が連続するので、面白くはないが、稜線に出ると自然林に変わり所々で視界が拡がって、一気に雰囲気が良くなる。非常に色んな方向の景色が見えるので、伊勢湾・仙ヶ岳・鎌ヶ岳や御在所岳・琵琶湖や比良山系・青山高原などの展望を愉しむ事ができる。山頂は360℃遮るものがないので、特に眺望が良い。
■錫杖ヶ岳(しゃくじょうがたけ) 676m
亀山7座のなかでは、1つだけ離れたとこにある独峰。数種類のコースで周回できるが、山頂直下までは大体が杉林になるので、面白みには欠ける。山頂直下には軽い岩場が拡がっており、ここはアスレチック感があって楽しいが、激しくはないので初心者やご家族連れ向き。山頂はちょっとした岩場と広場になっており、360℃の視界が拡がっていて特に錫杖湖方面の景色が美しい。
■個人的感想
以上となりますが、どの山もそれぞれに個性があり、7座に選ばれるだけはあると感じました。中でも仙ヶ岳は定期的に登りたいと思うほど、名勝が多く登りごたえのある山でした。どの山も登山コースが複数存在すると思いますので、機会があればまた登りたいと思います。