日本アルプス(北アルプス・中央アルプス・南アルプス)に因み、低山ではあるけど景観や雰囲気がアルプスっぽい山々をご当地アルプスと呼びます。全国的にも沢山あるようですが、その中でもやまなびを開設以降、実際に訪れた関西アルプスを記事のリンクと共に再度まとめてみます。
どこも流石にアルプスと呼ばれるだけあり、変化に富み且つ個性的で相当楽しいので、趣味としての登山入門編や初心者の方向けとして参考になれば幸いです。また今後も他の関西アルプスに訪れれば、随時追記していきます。
■関西アルプス名(記事リンク)
・主な所在地
・規模感:大・中・小
・コースレイアウト(CL):多彩◎・可能○・若干△・1パターンのみ✕
・見所:凄く多い◎・多い○・まぁまぁ△
■須磨アルプス
兵庫県神戸市 規模感:大 CL:✕ 見所:◎
周回はできず縦走するタイプのアルプスで、ここも知名度的にはメジャー級です。神戸の住宅街に隣接した数々の山を越えていく感じで、途中にはお茶屋さん、コンビニ、お手洗いなど色んな物がある都会派アルプス。中でも名勝 馬の背は特に有名で、都会のスグ裏にこんなのがあるとは驚かされる。ここは神戸の街並みや瀬戸内海が所々で眼下に拡がる、とても気持ちの良い縦走路を歩けます。
■六甲アルプス
兵庫県神戸市 規模感:小 CL:✕ 見所:△
実際に訪れた関西アルプスの中では最小となり、なかなか面白い岩場を越えていくだけのアルプスで、周回などはできません。一応はアルプスと呼ばれていますが、コース多彩な六甲山系にあるルートの1つといったところで、通ってみたらなかなか面白いよ!という感じ。
■三木アルプス
兵庫県三木市 規模感:小 CL:△ 見所:△
比較的新しく命名されたアルプスだと思われ、周辺を含めてメジャー感はなく駐車する場所とかにも苦労します。アルプスっぽい部分もそう規模は大きくないのですが、ザレザレの斜面上からは北側方面が一望に見渡せ、確かに雰囲気はあるなぁといった感じ。周辺の山と併せて、三木アルプス+近場の山みたいな組み合わせがベストかな。
■小野アルプス
兵庫県小野市 規模感:大 CL:✕ 見所:○
日本一低いアルプスと呼ばれている関西アルプス。メジャー級とまではいかないが、行政や街ぐるみで応援されている低山連峰。周回はできず下道歩きを含めるか、またはピストンでの縦走となるが、ピストンはかなりキツい。ここのメインは有名な紅山で、100m以上あると思われる一枚岩を登れ、写真映えするのは間違いない。
■加東アルプス
兵庫県加東市 規模感:大 CL:✕ 見所:△
マイナーアルプスではあるのだけれど、主峰の大坂山を中心に様々なロックガーデン(岩場)が広がる穴場的アルプスです。登山ルートは恐らく1コースしかないけど、登りも下りも多くの岩場登りや稜線歩きが連続し、北播磨の山々や所々に街並みも見渡せます。大規模な岩場やそこから見渡せる景色は素晴らしいのですが、いわゆる◯◯岩とか◯◯滝とかの名勝は殆どなく、唯一あるのがハシゴ岩くらいかな。
■多紀アルプス
兵庫県丹波篠山市 規模感:中 CL:✕ 見所:○
三嶽と小金ヶ嶽の2山を周回するややマイナーアルプス。ここは田舎の岩山で、簡単なロッククライミングや数々の鎖場もあり、岩場・鎖場が好きな方なら結構楽しめ、そして所々で丹波奥山の景色が拡がる。ただ1座に登頂後、峠まで一旦下り、そこからもう1座へ登り返すという低山とはいえ、完全2山をアップダウンする感じ。
■播磨アルプス
兵庫県加古川市 規模感:大 CL:✕ 見所:◎
高御位山を主峰とする岩山稜線縦走型のメジャー級アルプス。時計回りに周るのが一般的で、そうなると最後に高御位山に到達する。低山とは思えない高度感があり、山全体が岩で構成されており沢山の名勝が存在する。一方、全体を通して同じような岩場をずっと越えて行く感じで、あまり樹木が生えていないので日陰が少なく、夏場はかなり辛い。周回などはできず、最初か最後は地表を数キロ歩く事になる。
■金勝アルプス
滋賀県栗東市 規模感:大 CL:◎ 見所:◎
関西アルプスの雄といっても過言ではないメジャー級アルプス。整備された駐車場やバス停、お手洗いやMAP配布、組み合わせ可能な数々の周回コースに多くの川・滝・奇岩・巨岩・ロープ場・鎖場・石仏などなど見所満載。金勝(コンゼ)アルプス全体としてもかなり規模が大きく、未だに未踏の場所が見つかったり、登山口だけでも数か所あります。正に登山の魅力がギュッと凝縮された関西名アルプスです。
■湖南アルプス(堂山)
滋賀県大津市 規模感:中 CL:✕ 見所:○
ここはメインの堂山だけを周る小コースと、周辺の犬神山・矢筈ヶ岳・笹間ヶ岳を含めて周る大コースがあるが、今回は小コースの紹介。近くにある金勝アルプスがメジャーなら、湖南アルプスはマイナーであり、時計回りか反時計周りの周回しかできない。その割に数々の見所や変化に富む地形、適度なコンパクト感もあり、軽く半日程度で周るなら登山の良さが凝縮された、楽しい関西アルプスです。
■湖南アルプス(笹間ヶ岳)
滋賀県大津市 規模感:中 CL:△ 見所:△
湖南アルプスでも更にマイナーな笹間ヶ岳だけを回るショートコースの紹介。真夏には美しいサギソウが自生する数少ない湿地エリアがあり、また湖南アルプスらしい岩場・小沢・湿地・小池・巨岩などをそこそこ楽しめるコンパクトなご当地アルプスです。
■紀泉アルプス
大阪府阪南市・和歌山県和歌山市 規模感:大 CL:△ 見所:△
大阪と和歌山に跨る関西最南端のご当地アルプス。ここは周回はできず縦走路となり、その主要なルートは1本ではあるものの、細かいバリエーションはそこそこある模様。また行程の殆どが稜線を歩くルートとなり、あまり名勝らしきものは見当たらないが、所々で広がる海を見渡せる景観はなかなか素晴らしい。
■関アルプス(やまなびオリジナル)
三重県亀岡市 規模感:大 CL:✕ 見所:○
関西でもなければ、公式なご当地アルプスでもないのでオマケ程度。名阪国道の関ドライブイン近くにある低山連峰(関富士 ➡ 羽黒山 ➡ 花ノ木 ➡ 筆捨山 ➡ 観音山)を周回するコース。そこそこの見所はあるが、コースには舗装路歩きも多いので、全体的にゆっくり周りながら各ポイントを訪れる感じ。羽黒山の神社脇・崖越え(エスケープ可能)だけは技術が必要。しかし当時、古いiPhoneで画質が悪い・・。
■過去のまとめ記事
関西アルプス その1 滋賀・大阪
関西アルプス その2 兵庫